がんとつきあう(がん治療の副作用)下痢の原因 下痢を起こしやすくするもの 以下のようながん治療を受けた場合に、下痢を起こすことがあります。下痢の原因や状況に応じた治療を行う必要があるため※1、自分の症状を正確に医療スタッフに伝えましょう。 化学療法などの薬物療法※1 放射線療法※1 腸の一部を切除する手術※1 骨髄幹細胞移植※2 そのほか、治療やお薬以外の危険因子としては、以下のようなものが考えられます。気になることや心配なことがあれば、抱え込まず、医療スタッフに相談しましょう。 ストレスや不安などの心的因子 がん治療によるストレスや不安が原因で下痢に至ることもあります※1。 ウイルスや細菌などの外的因子 がん治療により、下痢を起こす感染症にかかりやすくなることがあります※1。 食べ物や栄養素による食物系因子 牛乳などの乳製品に含まれている乳糖※3、果物に含まれている果糖※4は、一部の人にとって下痢の原因となる場合があります。また、チューインガムなどの砂糖不使用製品に含まれているソルビトールやマンニトールといった人工甘味料も、摂取量などによっては下痢を引き起こすことがあります※5。 ※1 国立がん研究センター がん情報サービス 下痢 もっと詳しく ~がんの治療を始める人に、始めた人に~ https://ganjoho.jp/public/support/condition/diarrhea/ld01.html 2023/2/20参照 ※2 国立がん研究センター がん情報サービス 移植の際の副作用・合併症 https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/HSCT/hsct03.html 2023/2/20参照 ※3 小児慢性特定疾病情報センター 1. 乳糖不耐症 https://www.shouman.jp/disease/details/12_01_001/ 2023/2/20参照 ※4 国立国際医療研究センター 遺伝性フルクトース不耐症 https://mgen.ncgm.go.jp/disease/92 2023/2/20参照 ※5 Hattori K et al. Gut Microbiota Prevents Sugar Alcohol-Induced Diarrhea. Nutrients 2021; 13: 2029. 【監修】帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科 渡邊清高 先生 更新年月:2023年11月 ONC46N005C