骨髄腫と生きるために Step 1あなたにとって大切なこととは

気持ちを大事にしながら、多発性骨髄腫と共に生きていくために、「あなたにとって大切なこと」を確認してみましょう。
「あなたにとって大切なこと」を確認し、また優先順位をつけることは、心豊かに暮らすための支えとなり、治療へのモチベーションを高めるきっかけになるでしょう1

気持ちを大事にしながら、多発性骨髄腫と共に生きていくために、「あなたにとって大切なこと」を確認してみましょう。

ご家族や介護者に「あなたにとって大切なこと」をきちんと伝えることは、あなたをどのように支えていけばよいか知ることにつながるかもしれません。また、医療従事者がニーズにあった治療計画を立てるうえでも役に立ちます2

あなたらしい人生を送るために、まずStep 1で「あなたにとって大切なこと」を明らかにして、次のStep 2では「よりよいコミュニケーション」に役立つヒントをみていきましょう。

Step 1

メモをするために紙とペンを用意しておくと便利です。それでは始めましょう。

「あなたにとって大切なこと」とは

「大切なこと」は人によって異なります。

「大切なこと」は人によって異なります。
「あなたにとって大切なこと」は何かを考えていきましょう。

「あなたの元気の源は何?」と、誰かに質問してもらいましょう。

「あなたの元気の源は何?」と、誰かに質問してもらいましょう。
そうすることで、「あなたにとって大切なこと」が明らかになるかもしれません。

「あなたにとって大切なこと」を書き出してみましょう。

「あなたにとって大切なこと」を書き出してみましょう。
たくさんある場合には、その中でどれが特に大切か考えてみましょう。

日常生活の中で、嬉しいことや喜びは何かを考えてみましょう。

日常生活の中で、嬉しいことや喜びは何かを考えてみましょう。
「あなたにとって大切なこと」がみつかるきっかけになるかもしれません。

「あなたにとって大切なこと」の考え方

「あなたにとって大切なこと」の中でも、「特に大切なこと」は何でしょうか。順位をつけるのは難しいと感じるかもしれませんが、生活をふりかえって「特に大切なこと」を考えてみましょう。

  • 家族

    大切な人との充実した時間を過ごすうえで、治療や症状がどのような影響を及ぼしているでしょうか?
    治療計画について、大切な人と話し合いましたか?
    あなたの気持ちを伝えたことはありますか?

  • 病気の管理

    症状のコントロール、複雑な治療計画、度重なる通院や治療法について、どのように感じているか考えてみましょう。

  • ライフスタイル

    趣味を楽しむ時間について、どのように感じていますか?
    例えば旅行など、あなたが好きなことについてはいかがでしょうか?
    家事や仕事など、日々やらなければならないことに影響はありますか?

その他にも、生活の中で大切にしたいと思うことがあるかもしれません。
例えば…

  • 人とのつながりをもっと感じたい。
  • 食生活や心身の健康を今よりもきちんと管理したい。
  • 多発性骨髄腫の治療や病気のことをもっと知りたい。

【出典】

1) Moore C. Life Goals: How to Set and Achieve Them the Right Way.
https://positivepsychology.com/life-worth-living-setting-life-goals/(2025/1/27参照)

2) Auclair D, et al.: Patient Preference and Adherence. 2022; 16: 573-585


「あなたにとって大切なこと」が明らかになったら

ご家族や介護者、医療従事者に「あなたにとって大切なこと」を共有することを検討してみてください。次のStep 2では、「よりよいコミュニケーション」のために役立つヒントを掲載しています。

次のコンテンツ

Step 2 よりよいコミュニケーションのために

【監修】 独立行政法人国立病院機構 岡山医療センター 血液内科 臨床研究部長 角南一貴 先生

更新年月:2025年4月

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