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これからがんの治療を始めるあなたへ 医療費の負担を減らす支援制度があります!

これからの医療費、いったいどれだけかかるのかしら…… 体のことも心配ですが、お金のことも気になります。支援制度を知って、経済的な負担を減らしましょう!

高額療養費、保険、年金・介護を説明を受ける女性

お金を使う

がんの入院や治療にはお金がかかります。どのくらいお金が必要なのかを確認しておくと、安心して治療が受けられます。

公的な支援制度を利用しよう!

医療費の負担を軽減してくれる公的な支援のひとつに、高額療養費制度があります。高額療養費制度とは、がん治療などで高額な医療費が生じたとき、ひと月当たりの病院でかかる医療費が一定限度額で済む制度です。

高額な医療費が前もって予定されている場合は、加入している公的医療保険から「限度額適用認定証」という書類を交付してもらいましょう。この認定証を医療機関の窓口で提示すると、ひと月当たりの病院でかかる医療費が一定限度額で済みます。

この取扱いを受けるためには、申込みが必要です。自分が加入している公的医療保険(保険証に「保険者」と記載されているところです)や会社の担当者に連絡をして、申請書を手に入れて手続きをしましょう。手続きは家族など本人以外でも可能です。

なお、この高額療養費制度は、保険適用される診療に対し支払った医療費が対象になります。入院時の「差額ベッド代」や「先進医療」の特別料金部分等は対象になりませんので注意が必要です。(高額療養費などの制度をご利用の際には厚生労働省のホームページ等、最新情報をご確認ください。)

民間の保険も、しっかり活用

民間の保険の給付は、がん治療などで高額な医療費が生じた時にこそ活用したいものです。もし、民間の保険に入っている場合は、是非、自分の入っている保険の内容を確認してみてください。今回のがん治療で給付金がもらえるのか、もらえないのか、上限額はいくらか、何日まで給付されるかなど、保険証書を読んでもよく分からない場合には、加入している保険会社に連絡をしてみましょう。日頃から自分がどんな保険に入っていて、どんなときにもらえるのかを知っておくことも非常に重要です。

病院の相談窓口を訪ねてみよう!

お金のことで不安や心配が出てきたときには、病院の相談窓口(「がん相談支援センター」)を訪ねてみましょう。医療費や経済的な問題、公的医療保険や年金・介護など生活にかかわる相談は、ソーシャルワーカー(社会福祉士)がサポートしてくれます。

【監修】福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授 佐治 重衡 先生

更新年月:2024年11月

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