これからがんの治療を始めるあなたへ がん治療の「正しい情報」をつかむことが、
治療への第一歩!
インターネットのおかげで、病気のことを気軽に、そして簡単に調べられるようになりました。取捨選択をして、がん治療の「正しい情報」をしっかりつかんでいきましょう!
病気のこと、治療のこと、病院のこと、そして闘病中の生活のことなど、自分が納得してがんの治療を受けるには、病院任せ・医師任せにしないでちゃんと情報を集めるということが大切です。そして、それと同じくらいに大事なのが、不必要な情報に振り回されないということです。
あなたのがんの状態を知りましょう
まずは、主治医としっかり話して、あなたのがんの状態を知りましょう。主治医と話すときはメモをとるとよいです。難しい専門用語があったり、説明がわかりにくかったりしたら、質問して確認しましょう。あなたのがんの状態を知れば、あなたに一番合ったがんの治療法や、必要な情報がどんなものかがわかってきます。
がんの情報収集には本とインターネットを活用しましょう
がんに限らず、突然、病気がわかったら、病院を選ぶにも、治療法を決めるにも、正しい情報を集めるということが欠かせません。その際、最も身近な方法が、書籍とインターネットです。
がんという病気について知りたい、病気や治療法に関する客観的で一般的な知識を得たいなら、信頼できる専門医が書いた書籍、治療を受ける病院やがんセンターのホームページが参考になります。※1
一方で、主観的ですが具体的な情報を得やすいのも、インターネットです。「自分の場合はどう?」「副作用って、生活にどんな影響がある?」「他の人はどんな工夫をしているんだろう?」など、少し踏み込んだ生活の情報を知りたい場合、がん経験者のブログなど個人の体験談が役立つ場合もあります。ただし、一部の書籍やインターネットの情報の中には、信頼性が低いものもあります。複数の情報源を利用したり、情報の発信源がどんなものなのかを確認したり、他の人の意見を聞いたりして、信頼できるかどうかを確かめましょう。また、がん経験者のブログなどの体験談は、あくまで個人の体験談なので、全ての人にあてはまるとは限らないこともあるので注意が必要です。
ポジティブな情報収集を
手軽に使えて情報が豊富なインターネットですが、それだけに不必要な情報も集めすぎてしまうという危険性もあります。ブログなどに書かれた悲観的な体験談は避ける、悲観的な検索ワードは使わない、「もしも○□だったら」と起きていない事態について調べすぎないなど、情報の調べ方や受け止め方をコントロールする意識が大切です。
生存率という情報の捉え方も、気をつけてほしいことの一つです。がんの治療は日進月歩で進んでいます。今、あなたが目にする5年生存率は、いわば5年以上前に治療を受けた人のものです。あくまでも目安と考えて、気にしすぎないようにしましょう。
お金に関する情報も
もう一つ、忘れがちですが、とても大切なのがお金に関する情報です。医療費について事前に伝えてくれるケースは稀です。請求された金額を聞いて、びっくりすることもあります。高額療養費制度などの公的な支援制度や、ご自身が加入している保険のことなど、前もって調べておくと安心につながります。
※1 独立行政法人 国立がん研究センターがん対策情報センターの「がん情報サービス」(http://ganjoho.jp/)では、がん診療連携拠点病院、さまざまな症状への対処策、生活の支援が必要なときの制度や相談先など、知っておきたい情報を得ることができます。
※リンク先は、ファイザー株式会社のサイトを離れます。リンク先のサイトはファイザー株式会社の所有・管理するものではなく、ファイザー株式会社は、リンク先の内容・サービスについて、一切責任を負いません。
【監修】福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授 佐治 重衡 先生
更新年月:2024年11月
ONC46O046A