GISTについてGIST(消化管間質腫瘍)って何? GISTは、胃や腸(消化管)の壁に発生する腫瘍です。消化管の壁の筋肉の層にある、特殊な細胞(カハール介在細胞の元になる細胞)が異常に増殖し、腫瘍を形成します。消化管であればどこの臓器でも発生する可能性がありますが、胃、十二指腸および小腸、大腸で発見されるケースが多くを占めています1,2)。 胃がんや大腸がんなどといった、いわゆる普通の消化器がんは消化管の粘膜から発生するのに対し、GISTは粘膜の下にある筋肉の層から発生するという大きな違いがあります。そのため、同じ消化管内の悪性腫瘍でも、消化器がんとGISTでは性質が異なっています3)。 1) 国立がん研究センター 希少がんセンター GIST(消化管間質腫瘍) (https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/GIST/index.html)2022/7/22参照 2) 病理診断領域: 日本癌治療学会 癌診療ガイドライン GIST診療ガイドライン(第4版2022年) 3) Corless CL. et al.: Annu Rev Pathol (3) :557-86, 2008 監修:藤田医科大学病院 臨床腫瘍科 准教授 澤木 明 先生 更新年月:2022年11月 ONC46M001A なぜGISTになるの?