大腸がんを学ぶ大腸がんの術後の経過観察と再発・転移経過観察と検査術後の抗がん剤治療や進行がんに対する抗がん剤治療は基本的に外来通院で行われます。治療を行いながら、副作用の状況や体調管理、病状の変化などを確認するため、定期的に通院する必要があります。治療が終わった後も、体調の確認や再発を疑わせる症状がないか調べるため、定期的に通院します。通院間隔は、手術後3年間は3~6カ月に1回で、内視鏡、CT、腫瘍マーカーなどの検査を行います※1。なお、経過観察の期間は、一般的に5年間とされています※1。再発・転移がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って、別の臓器に流れ着き、そこで増殖することを転移といいます。大腸がんでは肝臓や肺、リンパ節への転移が多くみられ、骨や脳など全身に転移することもあります。手術でがんをすべて切除できたと判断しても、肉眼的には把握できない微小ながんが体内に残っていることがあります。手術の前にX線検査やCT検査などでがんが転移しているかどうか検索しますが、ある程度の大きさでないと映らないため、微小ながんは診断できません。体内にがんが残っていると、手術後、体内に潜んでいた微小ながんが大きくなって、時間が経ってから目に見えるような大きさになることがあります。これを「がんの再発」といいます。進行したがんほど再発率は高くなります。粘膜内にとどまるがん(0期のがん)はがんを完全に切除すれば、再発を起こすことはほとんどありません※2。再発率は、Ⅰ期で約5%、Ⅱ期で約15%、Ⅲ期で約30%です※2。再発する人の85%以上は手術後3年以内に、95%以上は5年以内に見つかります※2。そのため、術後の経過観察が大切です。【出典】※1 大腸癌研究会編. 大腸癌治療ガイドライン 医師用 2024年版, 金原出版, p63, 2024※2 国立がん研究センターがん情報サービス 大腸がん(結腸がん・直腸がん) 治療(https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/treatment.html)2025/12/26 参照【監修】国立がん研究センター東病院 消化管内科 吉野孝之 先生小谷大輔 先生更新年月:2026年3月ONC46N022B